名古屋大学 高等教育研究センター



2014年度名古屋大学学生論文コンテスト

学問のススメ、論文へススメ。

学生生活にスパイスは足りていますか?
授業に出る、レポートを書く、試験勉強をする、
サークルに入る、友達と遊ぶ、本を読む、アルバイトをする・・・
まだまだもの足りない人へ
学問の香りのスパイスを贈ります
――さあ、論文へススメ!


■ 2014年度審査結果

2014年度名古屋大学学生論文コンテストの審査会を、2014年11月26日(水)に開催いたしました。山本一良理事、佐野充附属図書館長、戸田山和久教養教育副院長・名大生協理事長、水谷法美高等教育研究センター長による厳正な審査の結果、次の2本が優秀賞に選出されました。

受賞した論文は、本学の研究成果物として名古屋大学学術機関リポジトリに登録されます。

▼ 優秀賞

「私の日本政治再生プロジェクト 不安定雇用に見る日本政治の行方」
法学部 井ノ尾徳哉さん

▼優秀賞

「音響・調音音声学でのフォルマントによる多言語の母音比較分析」
理学部 森崇人さん

▼ 受賞コメント

【井ノ尾徳哉さん】優秀賞

まず、雇用を論文のテーマに選んだ理由は2つあります。第1に、私自身が、将来就職することもあり、元々雇用分野に強い関心をもっていたからです。第2に、医療や年金、雇用などに関するサービスを提供する国家である福祉国家を法学部の講義で学んだ際、強い興味を持ち、その一分野である雇用分野を研究することは、今後福祉国家全般の研究をする際の一里塚になると考えたからです。
 次に、論文完成までのプロセスですが、最初は、批評等を読みながら論文を作成しました。その後、ゼミで他の学生や先生方からコメントをもらい、推敲・修正をしたうえで、最終提出をしました。コメントを頂く過程で、先生からは「専門書を読み、学術的な議論を踏まえるべきである」という旨のアドバイスを頂きました。また、先輩方からは「扱うテーマが広すぎて、なかなか焦点が合っていない」という指摘を受け、研究における個別事例と抽象論の往復の仕方について指導して頂きました。そして、先生や先輩方から頂いた上述のような指摘は、私の研究の質を高める上で、非常に参考になるものであり、今回論文の形にできたのも、悪戦苦闘する私に助言下さった皆さんの御陰と言っても過言ではないと思います。
 ただし、この論文には、まだまだ課題もあります。雇用情勢・雇用政策は日々、変わっているので、今後も動向を注視しながら、自分なりに問題関心を深めていきたいと思います。
 最後になりましたが、今回は貴重な賞を頂き、誠に有難うございました。


【森崇人さん】優秀賞

このたびこのような賞をいただき、嬉しく思います。このコンテストへの応募は、もちろん今回が初めてですが、高校2年生の頃にこのコンテストの存在は知り、応募してみたいと思っていたので、今回の受賞はなかなか感慨深いものがあります。ありがとうございます。
 このように論文を書いて、それをレポジトリに載せてもらえるというので、より多くの人に読んでもらえたらよいと思っています。僕のほうでもSNSなどでシェアしようと思います。
 Webサイトで過去の受賞者をみていると、医学部とか文系学部が多く、理系の学部の学生があまりいないと感じていました。その中で理学部の僕が一つ論文をここに出すことができたので、これを見て周りのみんなを刺激して巻き込むことができたらよいと思っています。
 論文を書く過程で、一番大変だったのは、バックグラウンドの調査でした。学部1年生の段階では、授業では学習していないことが多くあり、前提知識をしっかり勉強しなければいけませんでした。しかしそれを全部は書けないので、なかなか目に見えない苦労が大きかったです。
 この論文を書いて、私自身勉強になりました。また挑戦できたらと思っております。ありがとうございました。


2014年度の募集は締切りました。ご応募ありがとうございました。

■ 応募要項

▼論文内容

応募論文においてとりあげるテーマ/問いを明確に記述したうえで、文献等を活用して論じてください。内容領域は問いませんが、当該領域を専門としない人にも理解できるよう記述してください。

▼応募期間

2014年10月31日(金)13時まで

▼応募資格

名古屋大学に在学する学部一・二年生

▼応募規定

  • 応募論文は、単著、未発表かつ日本語で書いたものに限ります
  • 審査対象論文は1人1編のみとします
  • 次項「応募方法」に掲載されている書式に従って、論文と応募用紙それぞれの電子ファイル(PDFまたはWord)を作成・提出してください

▼ 応募方法

  1. 論文本編と応募用紙の書式電子ファイル(PDFまたはWord)を当ページからダウンロードしてください
  2. 書式に従って論文と応募用紙を作成してください
  3. 論文本編と応募用紙の電子ファイル(PDFまたはWord)を、件名「2014論文コンテスト応募(応募者名)」で、下記メールアドレスへ期日内に送信して下さい

▼審査

本学教員による

▼表彰

数名に賞状及び副賞

▼結果発表

  • 2014年12月を予定
  • 発表に際し、入賞者の所属学科および氏名を公表いたします
  • 入賞作品は名古屋大学学術機関リポジトリに掲載いたします

▼その他

  • 論文の書き方に関する各種文献を中央図書館2階ラーニングコモンズおよび高等教育研究センター(東山キャンパス文系総合館5階)にて閲覧できます
  • 過去の入賞論文は名古屋大学学術機関リポジトリに掲載されています
  • 過去の受賞論文タイトル・テーマについては、以下のリンクから確認できます

■ 主催

名古屋大学 高等教育研究センター、教養教育院

■ 共催

名古屋大学 附属図書館

■ 協賛

コクヨマーケティング株式会社

名古屋大学消費生活協同組合

■ お問い合わせ先

名古屋大学高等教育研究センター 2014年度名古屋大学学生論文コンテスト事務局

Tel:
052-789-5696
E-mail:
info@cshe.nagoya-u.ac.jp
URL:
http://www.cshe.nagoya-u.ac.jp/ronbun/


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