3. 名古屋大学の教員からのメッセージ

3-1. 留学生を受け入れる際に留意していること

それぞれの国の文化や習慣を尊重することが大事だと思っています。また、英語を話す留学生がいることで、日本人学生にも良い刺激になっていると思います。
(農学部/生命農学研究科)

たとえば廊下ですれ違った時でも、できるだけ声をかけるようにしています。何気ない会話で留学生の変化をつかむことができます。
(文学部/文学研究科)

留学先での生活は、留学生にとって期待と不安でいっぱいだと思います。私のできる範囲で少しでもその不安を取り除くことができればと考えております。
(医学部/医学系研究科)

受け入れ研究室の歓迎ぶり一つも、留学生の研究生活に大きな影響を与えます。
(医学部/医学系研究科)

できるだけ早い段階で日本人学生のチューターを付け、留学生が彼らを通じて日本人の友人を増やすことができるように心がけています。留学生が自分たちだけの社会に閉じこもらないようにするために、また日本語能力を伸ばすために、日本人学生との交流の機会を増やすことは重要だと考えます。
(法政国際教育協力研究センター)

言葉や文化の違いによって留学生が不当に不利益を被らないように心がけています。過去の日本人留学生が大志を抱いて海外でがんばったように、留学生諸君の多くは青雲の志を持っていることを忘れないように心がけています。
(工学部/工学研究科)

留学生の出身国に興味を持つようにしています。
(国際言語文化研究科)

日本では当然の前提とされていることでも、留学生にとっては当然でないことはよくあります。そうした点を早期に発見、対処することが重要だと考えています。
(法学部/法学研究科)

なるべくオープンマインドで接するようにしています。日本人学生の刺激になります。またまじめな学生も多く、研究も進みます。個人的にはもっと受け入れたいのだが、奨学金が不足しているのが問題です。
(地球水循環研究センター)

日本人学生とのコミュニケーションを積極的にとれるような環境づくりに心がけてきました。
(工学部/工学研究科)

留学するくらいだから積極的な人物かと思っていると、意外とシャイだったりするので、本人の性格をきちんと理解してあげられるように努めています。
(太陽地球環境研究所)

活動的な留学生が研究室に加わることで、研究室全体が活性化されることを期待しています。
(工学部/工学研究科)

なるべくコミュニケーションをとるよう、心がけています。
(環境学研究科)

文化の違いと歴史に関する発言に気をつけています。言葉の壁から、日本語での指示について表現が厳しくなってしまう場合があるので注意しています。
(情報科学研究科)

できるだけ前向きに評価してあげるようにし、自分からやる気を出す環境をつくるようにしています。
(経済学部/経済学研究科)

留学生との交流に積極的な日本人学生の助けも借りて、出身が同じ者同士だけで固まらず、できるだけ広い人間関係を築けるような環境をつくることに努めています。
(文学部/文学研究科)

日本人学生にできるだけコミュニケーションしてもらうように努力しています。
(工学部/工学研究科)

個人的に留学生とよく話すようにしている。特に母国の話題を取り上げるように心がけた(なかなかなじまなかった留学生が、その話をすると心を開いてくれたので)。
(環境医学研究所)

英語しか話せない学生には、なるべくコミュニケーションをとることを心がけています。それ以外の点は日本人学生と同様に接しています。
(情報科学研究科)

日本人学生と分け隔てなく接する努力をしています。
(環境学研究科)

留学先の大学名は人生のかなり長い間ついてくるので、名古屋大学がより高い評価を得ていくのが大切であり、学生たちの力も大きいことを伝えたい。
(留学生センター)

名古屋大学で学んだという事実が充実感とともに感じられるように、教員として尽力したいと思うし、そのための工夫をしたい。
(国際言語文化研究科)

留学生活に耐えられるだけの学力と精神力や経済力が必要になります。受け入れの際には、その閾値を超えることができそうかをチェックします。熱意のある学生に対しては、できる限りのサポートをするように心がけています。
(工学部/工学研究科)

留学生には正確な情報を伝えることが重要だと思います。奨学金情報、学費免除など、根拠のない噂を信じている人も多いので。
(国際交流協力推進本部)

3-2. 留学生へのメッセージ

英語下手な日本人学生にも積極的に英語で話してもらい、日本人学生に刺激を与えてほしい。
(農学部/生命農学研究科)

目標を高く掲げ、楽しく過ごしてもらいたい。
(医学部/医学系研究科)

私自身、海外留学した当初は授業中になかなか発言できず、苦労しました。そうした体験を留学生には話し、緊張せずに私の授業には出席してほしい、最初のうちはうまくしゃべれなくとも、積極的に発言してほしい、というメッセージを常に受講生に伝えています。
(国際言語文化研究科)

自らの工夫を加えて結果を出すことを奨励しています。
(地球水循環研究センター)

留学生たちにとっては世界が舞台であり活躍できることに気づいてもらいたいです。留学の成果は長い間かけて熟成するものであるので、一時的には困難や苦労もあるでしょうが、積極的に前向きに取り組むよう伝えていきたいです。さまざまな可能性を検討したうえで、いったん決断したら他はあきらめる見極めも必要だと伝えています。
(留学生センター)

留学生には、日本人にないハングリー精神でよい成果を残してくれることを期待しています。学生間の中で文化交流が進むことも期待しています。
(情報科学研究科)

なぜ日本に行きたいのか、日本で何を学びたいのかをきちんと考えた上で、日本に来てほしいと思います。研究や留学の目的を見失って、単に外国でぼんやりと過ごして帰るだけの日々とならないように、目的意識・学習意欲を高めてほしいです。
(法政国際教育協力研究センター)

国に帰ってから偉くなって下さい、と伝えています。帰国後、大学教員になる者については、共同研究のお願いとさらなる優秀な留学生の派遣をお願いしています。
(教養教育院)

世界的に活躍する人材になって欲しいと思っている。ギラギラとした意欲を見せて、日本人を驚かせてほしい。
(工学部/工学研究科)

名古屋大学でしっかり学び、母国の発展に貢献してもらいたい。そうした実力を身につけて卒業してもらいたい。
(エコトピア科学研究所)

留学生の研究については、日本の専門雑誌に論文が掲載されるような水準の高い研究を求めています。私たちの時代にはアジアの留学生と身近なところで日常的に接触する機会はなかったので、今は絶好の機会だと思います。日本人学生にはいろいろな面での留学生へのサポートはもちろん、積極的にいろいろなテーマについて議論をするように勧めています。
(文学部/文学研究科)

日本にアルバイトをしに来るのが目的ではないはず。基礎知識がなかったら勉強するしかありません。
(工学部/工学研究科)

学内では国際化や英語化の動きがさかんです。それを実現するための大前提は、学生ひとりひとりの「無償の好奇心」と「自分の視野を広げたい」という意欲です。留学生にも、「そうした内発的な動機が何よりも大事だ」ということを言い続けています。もちろん、日本人の学生諸君に向けても同じことをいつも言っています。
(国際言語文化研究科)

学位取得後は自国に戻って貢献するように伝えています。実力があれば種々のポジションに積極的に応募し、国際的に活躍することを期待しています。
(地球水循環研究センター)

日本に来て研究をする以上、日本語は無論のこと、日本の習慣や文化のよい部分を積極的に吸収してほしいと考えています。このため、英語のみでのコミュニケーションに甘えない、「お客さん的」態度は許さないという部分はしっかり伝えているつもりです。
(高等研究院)

せっかく日本に来たのだから、日本の文化や習慣を理解してほしいし、できれば日本語を勉強してほしい。日本人学生にとっては、外国の様々な文化や習慣を理解できる良い機会であるので、積極的に日本人学生と関わってほしい。
(エコトピア科学研究所)

異なる文化を理解するように、世間的な話も交えて指導しています。
(エコトピア科学研究所)

研究室内の日本人学生と積極的に交流する姿勢がほしいと思います。
(農学部/生命農学研究科)

留学生には、来日後早い段階で日本人の友人をつくるように奨励しています。それによって、日本語能力が飛躍的に向上し、日常の悩みが軽減し、日本に対する誤った先入観を払拭することができます。大学の中だけでなく、街に出たり、旅行をするなどの経験を通して、いろいろな日本人と知り合うことも奨めています。
(工学部/工学研究科)

時間を守る、日本語を少しでも話すようにする、の2点を伝えています。
(医学部/医学系研究科)

言葉の壁は少しずつだが時間とともに必ず消えるもの。あきらめないことは何にも代え難い大きな能力です。困ったら周りの学生や教員に遠慮なく相談しなさい。ほとんどの人たちが君たちの力になるはずだから。 (環境学研究科)

留学生にはやはり日本語をしっかり勉強してもらうように指導しています。日本語ができないと、地域や友人関係などに支障が出て、適応できない場合があるからです。また、せっかく日本に来ているので、日本文化を知るという意味でも日本語の習得は重要だと思います。指導教員の指導は限界があるので、自分から積極的に周囲にサポートを求めてもらいたいと思っています。
(教育学部/教育発達科学研究科)

きちんとした日本語、メール上の礼儀などを伝えるよう心がけています。諸般の事情はあるでしょうが、できるだけ経済的問題をクリアした上で進学し、学業に完全に専念してほしい。
(国際言語文化研究科)