名古屋大学 高等教育研究センター

第81回客員教授セミナー 高大接続の改善を視野に入れたカリキュラム設計
−パフォーマンス評価をどう活かすか−
西岡 加名恵 氏 京都大学大学院教育学研究科・准教授 2016年9月8日(木)16:00〜18:00 名古屋大学 東山キャンパス 文系総合館5階 アクティブラーニングスタジオ

■ 開催案内

第81回客員教授セミナー

講演題目
高大接続の改善を視野に入れたカリキュラム設計
−パフォーマンス評価をどう活かすか−
講演者
西岡 加名恵 氏
(京都大学大学院教育学研究科・准教授)
日時
2016年9月8日(木)16:00〜18:00
場所
名古屋大学 東山キャンパス 文系総合館5階 アクティブラーニングスタジオ

講演概要

本セミナーでは、高大接続の改善を視野に入れたカリキュラム設計のあり方について検討する。その際、思考力・判断力・表現力や探究力などの育成のために、パフォーマンス評価をどう活用できるのかについて、実践事例を踏まえつつ提案したい。具体的には、高等学校におけるパフォーマンス課題やルーブリックの開発、京都大学教育学部における特色入試の取り組み、京都大学教職課程におけるポートフォリオの活用などについて紹介する。


■ 講演要旨

本セミナーでは、高大接続の改善を視野に入れたカリキュラム設計のあり方について検討した。今、なぜ高大接続の改善が求められているのかという背景に注目すると、大学全入時代に突入して選抜試験が機能しなくなる中で、高校生の学力・学習意欲等に改善を要する状況が見られること、グローバル化の進展やICT技術の革新が進む中で「資質・能力」を重視する教育改革が推進されていることなどがあげられる。高校における教育改革については、思考力・判断力・表現力や探究力などの育成が強調されている。それに対応して、それらの能力を評価するような大学入試改革が推進されている。

そのようなカリキュラム改革を進める上で有効なのが、パフォーマンス評価である。パフォーマンス評価とは、知識やスキルを使いこなすことを求めるような評価方法の総称である。思考力・判断力・表現力の育成・評価には、特にレポートやプレゼンテーションなどを評価するパフォーマンス課題が適していよう。また、探究力を育成・評価するためには、学習者の学習履歴を蓄積し、編集したり検討会を行ったりするようなポートフォリオ評価法を用いることが有意義である。

G.ウィギンズらの提唱する「逆向き設計」論を踏まえると、教科におけるパフォーマンス課題については、教科の中核に位置するような「本質的な問い」に対応させて開発することができる。生徒たちの作品を用いてルーブリック(評価基準表)を開発し、指導の改善に役立てるような取り組みが、近年、高校でも普及し始めている。また、探究力の育成・評価にルーブリックを開発・活用する例も見られる。

次に、大学側の取り組みの一例として京都大学教育学部の特色入試に注目すると、そこでは第1次選抜においてエビデンスとなるような資料を添付できる「学びの報告書」を活用している。これは、高校での学習履歴についてポートフォリオを活用して評価するものである。第2次選抜でも、課題と口頭試問というパフォーマンス評価を用いている。この特色入試の導入は、学部1年生向け必修科目を探究型に改革する契機ともなった。さらに、京都大学の教職課程においても、パフォーマンス課題やポートフォリオを活用した取り組みを進めている。

このように、高大接続の改善のためには多面的な取り組みが求められると言えよう。

申し込み方法
  本セミナーへのご参加を希望される方はセミナー参加申込フォームから必要事項をご入力下さい。その際にご入力頂いたメールアドレスへの返信をもちまして、申込完了となります。
お問合せ先
info@cshe.nagoya-u.ac.jp
Tel:052-789-5696
本セミナーに関する質問事項等があれば、上記のお問い合わせ先まで連絡をお願いいたします。
案内用ポスターPDFPDF

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