名古屋大学 高等教育研究センター

第87回客員教授セミナー
第3回「アドミッション担当教職員支援セミナー」
総合的且つ多目的な評価に基づく
入学者選抜とその学修成果の可視化
−九州大学21世紀プログラムを事例に−
木村 拓也 氏 九州大学人間環境学研究院・准教授 2017年9月28日(木)16:00〜18:00 名古屋大学 東山キャンパス 文系総合館5階 アクティブラーニングスタジオ

■ 開催案内

第87回客員教授セミナー
第3回「アドミッション担当教職員支援セミナー」

講演題目
総合的且つ多目的な評価に基づく入学者選抜とその学修成果の可視化
−九州大学21世紀プログラムを事例に−
講演者
木村 拓也 氏
(九州大学人間環境学研究院・准教授)
日時
2017年9月28日(木)16:00〜18:00
場所
名古屋大学 東山キャンパス 文系総合館5階 アクティブラーニングスタジオ

講演概要

九州大学では、21世紀を担う人材育成と専門性の高いゼネラリストの育成を目標に、2001年度から17年度まで九州大学21世紀プログラム入試を行っている。21世紀プログラム課程は特定の学部に所属せず、全学の講義から自由に選択し、オリジナルのカリキュラムを作成していくところに特徴がある。そうした学生を選抜するのに用いられた総合的且つ多目的な入試方法、および、学修成果の可視化について紹介する。


■ 講演要旨

九州大学では、21世紀を担う人材育成と専門性の高いゼネラリストの育成を目標に、2001年度から2017年度まで九州大学21世紀プログラム入試を行ってきた。21世紀プログラム課程は特定の学部に所属せず、全学の講義から自由に選択し、オリジナルのカリキュラムを作成していくところに特徴がある。そうした学生を選抜するのに用いられた総合的且つ多目的な入試方法、および、学修成果の可視化について紹介した。入試に関して言えば、主に書類審査をする1次と、講義を受け、レポート書き、集団討論をし、最後にまとめの小論文を書き、面接を受ける2次試験を行っている。非常に手間暇のかかった選抜を行っており、学内のゼミに出席しても、他の学部生よりも活動的で活発に発言し、大学全体に良い波及効果をもたらす存在となるなど、選抜の趣旨(アドミッションポリシー)に合致した学生が選抜されていると言っても過言ではない。

その一方で、これまで、彼らの大学内の学修を数値に可視化するということにはとても困難を極めたのも事実である。実際に良い学生が入学し、良い成果をあげて卒業したことが実感としてわかっていても、外部に説明する際にどうしても数量的なエビデンスが必要になってくる。そこで、試みに、彼らが4年間半期ごとに提出する研究計画書や研究報告書、入学時に提出する志望理由書、卒業研究概要をテキストマイニングして、計量的に彼らの学修成果を測る試みを行った。その結果、最後まで学びの焦点が定まらず、GPAが下位に沈んでいる学生ほど、履修学部数が増え、最後まで、学びが拡散している学生がいることが可視化されるに至った。

21世紀プログラムは定員約2600名のわずか1%の26名に過ぎない。だが、学部別の外国への留学率で見ても、学内の奨励金の応募者で見ても、特段に高い割合である。また、基幹教育1年次に伸びたと感じた項目でも、文系、理系学生と比べて特段に高く能力が伸びたと回答している。これらの成果は偶然の産物ではない。もちろん、集団討論をさせたり、講義受講型の入試を受けていることも一因である。だが、もっとも重要なのは、九州大学が続けている高大連携活動である。いくら良い選抜方法を採用したところで、良質の受験生が集まらなければ全く意味をなさない。九州大学が続けている様々な高大連携活動の経験者・修了者が九州大学の総合的且つ多面的な選抜の受験者となっており、その中から博士後期課程の進学者が多いことも年が経過するごとに明らかになってきた。総合的且つ多面的な評価に基づく選抜と高大連携活動はまさに両輪であると言える。

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