名古屋大学 高等教育研究センター

第153回招聘セミナー
第6回「アドミッション担当教職員支援セミナー」
コンピテンス基盤型教育下における入学者選抜と
北大の入試改革
−北大型AOに何が求められているのか−
鈴木 誠 氏 北海道大学高等教育推進機構 高等教育研究部門・教授 2018年7月20日(金)15:00〜17:00 名古屋大学 東山キャンパス 文系総合館5階 アクティブラーニングスタジオ

■ 開催案内

第153回招聘セミナー
第6回「アドミッション担当教職員支援セミナー」

講演題目
コンピテンス基盤型教育下における入学者選抜と北大の入試改革
−北大型AOに何が求められているのか−
講演者
鈴木 誠 氏
(北海道大学高等教育推進機構 高等教育研究部門・教授)
日時
2018年7月20日(金)15:00〜17:00
場所
名古屋大学 東山キャンパス 文系総合館5階 アクティブラーニングスタジオ

講演概要

1990年代に、アメリカの医学教育で急展開を見せたコンピテンス基盤型教育は、2003年に明らかにされたOECD DeSeCo Projectの成果(コンピテンシーの定義と選択)を背景に、世界の初等中等教育に急速に浸透してきている。そこには、醸成すべき知識・技能・態度の包括概念であるCompetencyが明確に定義され、学習内容が配置されている。入学者選抜はそれらの成果を測定する。北大は、非認知的領域を含めたCompetencyを教科や諸活動から取り上げ、入学者選抜の一部の参考資料として導入する方向で検討に入った。本講演では、世界の入学者選抜の動向と北大の入試改革、及びそこで求められるAO(アドミッション・オフィサー)の資質について紹介する。


■ 講演要旨

コンピテンス基盤型教育とは、あらかじめ醸成すべき能力や態度、スキルを包含した概念を明示し、教科を越えてそれらを育成し評価する教育のことを指す。90年代にアメリカのブラウン大学を中心に進められた医学教育改革は、これらを再度教育課程の中に持ち込む結果となり、2003年に明らかにされたOECD DeSeCo Projectの成果(コンピテンシーの定義と選択)によって、世界の初等中等教育に広く浸透してきた。

その先端を行くのがフィンランドである。2016年から始まったNational Core Curriculum(日本の学習指導要領に近い)では7つのコンピテンシーが明確に定義され、全ての教科・科目からそこに記された能力や態度、スキルを育成することが記されている。その学びは高等学校にも継続され、その成果が大学入学資格試験(日本の大学入試センターに近い)で測定されている。そこには「解」の無い設問や非認知能力を問うものも多いが、すでに教科書の巻末問題にそれらは例示されている。育てるべき人材像が明確なのである。

高大接続システム改革会議の最終報告では、「十分な知識や技能を基盤にして、答えが一つに定まらない問題に自ら解を見いだしていく思考力・判断力・表現力の育成」が高等学校の教育現場に示された。大学入学者選抜では、それらの成果を多様な尺度で評価することが求められている。北大は創立以来、フロンティア精神を含めて4つの理念を掲げて研究・教育活動を行ってきた。これらの改革の流れにおいて、北大として高等学校に求め、大学で醸成し、社会へ送り出す際に具備すべきコンピテンシーを定義(暫定版)、それに基づいた入学者選抜の可能性について議論を進めている。

具体的には、非認知能力を含めたコンピテンシーを教科や諸活動から取り上げ、入学者選抜の一部の参考資料として導入しようというものである。そこには、コンピテンシーを理解し、調査書や提出書類に記載された高等学校3年間の学習活動や諸活動を北大が求めるコンピテンシーに対応づけることができるスキルが求められる。それには、高等学校の教育課程に精通し、実際に生徒たちに学習指導や諸活動の指導を行った経験を有することが必要となる。本学では、それに特化したアドミッション・オフィサーを6月に採用し、ある入試形態に着目しながら現在複数部局と作業に入ったところである。

申し込み方法
  本セミナーへのご参加を希望される方はセミナー参加申込フォームから必要事項をご入力下さい。その際にご入力頂いたメールアドレスへの返信をもちまして、申込完了となります。
お問合せ先
info@cshe.nagoya-u.ac.jp
Tel:052-789-5696
本セミナーに関する質問事項等があれば、上記のお問い合わせ先まで連絡をお願いいたします。
諸連絡
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