名古屋大学 高等教育研究センター

第174回招聘セミナー 初年次教育のマネジメント
-領域間の関連づけを促す工夫-
杉原 真晃 氏 聖心女子大学現代教養学部 准教授/1年次センター センター長 2019年10月17日(木)15:00-17:00 名古屋大学 東山キャンパス 文系総合館5階 アクティブラーニングスタジオ

■ 開催案内

第174回招聘セミナー

講演題目
初年次教育のマネジメント
-領域間の関連づけを促す工夫-
講演者
杉原 真晃 氏
(聖心女子大学現代教養学部 准教授/1年次センター センター長)
日時
2019年10月17日(木)15:00-17:00
場所
名古屋大学 東山キャンパス 文系総合館5階 アクティブラーニングスタジオ

講演概要

聖心女子大学では初年次教育の重要性を認識し、大学入学直後の1 年間を総合的にサポートする 1 年次センターを設置している。セミナーでは、ばらばらになりがちな初年次教育の領域間の関連づけを促す工夫について考えてみたい。特に、初年次教育ワーキンググループの一員としての初年次教育の検討、リベラル・アーツ研究会の一員としての教養科目の検討、 1 年次センター管轄のレクチャーの運営という 3 つの側面に注目して検討する。

■ 講演要旨

本セミナーでは、(1)初年次教育ワーキンググループの一員としての初年次教育の検討、(2)リベラル・アーツ研究会の一員としての教養科目の検討、(3)1年次センター管轄のレクチャーの運営という3つの側面から、初年次教育において領域間の関連づけを促す努力を同僚とともに行ってきた経験を紹介した。

1点目については、実社会に関連した内容を反映させたリベラル・アーツ科目の拡大、初年次ゼミへの自校教育の反映等を進めてきた。「実社会に関連した内容を反映させたリベラル・アーツ科目の拡大」に関しては、現代社会と関連づけたリベラル・アーツが各科目においてどのように展開可能なのかについて検討をしてきた。「初年次ゼミへの自校教育の反映」については、1年次生が必履修となる初年次ゼミにおいて、本学の歴史や特徴を知るに適した部屋やホール、部署等をオリエンテーリングとして回り、それぞれの地点でクイズ形式で自校の歴史や特徴について探究するプログラムを開発した。

2点目については、学内の専門領域の異なる複数の教員が協同する、領域横断型の授業の企画・実践を進めてきた。たとえば、「出産と子育て」をテーマとして、哲学的、史学的、保健学的、教育学的な視点から各教員がレクチャーを行ったり、各教員のレクチャーに対する他教員のコメントや質問を交わす機会を設けたり、学生が自身の関心のあるテーマで探究をすすめた成果に関連して、領域が異なる教員が多面的な意見を交わす機会を設けたりする取り組みである。

3点目については、1年次生必履修の「ジェネラル・レクチャー」において、科目間・領域間の関連づけを学生に意識化させる機会の検討を進めてきた。リベラル・アーツとは何なのか・どのように涵養されるのかについての理解を促すとともに、本学のカリキュラム構成はどのようになっているのか・どのように自身で組み立てていけばよいのかについてレクチャーに組み入れるようにしている。

申し込み方法
 本セミナーへのご参加を希望される方はセミナー参加申込フォームから必要事項をご入力下さい。その際にご入力頂いたメールアドレスへの返信をもちまして、申込完了となります。
お問合せ先
info@cshe.nagoya-u.ac.jp
Tel:052-789-3534
(セミナー専用)
本セミナーに関する質問事項等があれば、上記のお問い合わせ先まで連絡をお願いいたします。
諸連絡
※いただいた個人情報は、本企画運営の目的にのみ使用いたします。
※ご来場の際には、できる限り公共交通機関をご利用くださいますようお願いいたします。構内駐車された場合の用務証明書発行はいたしかねますので、ご了承ください。
案内用ポスターPDFPDF

PDFファイルをご覧になるにはAdobeReaderが必要です。 AdobeReaderは、Adobe社AdobeReaderダウンロードサイトからダウンロードできます。
Get AdobeReader