名古屋大学 高等教育研究センター

第181回招聘セミナー 国立大学における地域連携活動の変化と
生涯学習系センターの役割
阿部 耕也 氏 静岡大学地域創造教育センター センター長 2020年2月6日(木)15:00-17:00 名古屋大学 東山キャンパス 文系総合館5階 アクティブラーニングスタジオ

■ 開催案内

第181回招聘セミナー

講演題目
国立大学における地域連携活動の変化と生涯学習系センターの役割
講演者
阿部 耕也 氏
(静岡大学地域創造教育センター センター長)
日時
2020年2月6日(木)15:00-17:00
場所
名古屋大学 東山キャンパス 文系総合館5階 アクティブラーニングスタジオ

講演概要

国立大学にとって、地域社会が抱える様々な課題にどう向き合い、どのようなかたちで解決支援を行うかは、大学のあり方を左右する分岐点である。静岡大学地域創造教育センターは、1997年の開設以来、数度の統合・改組を経ながら、大学開放・地域連携事業を担当してきた。本セミナーでは、設立時から現在までセンターに所属し関わってきた立場から、センターの取り組みの背景・成果・課題を軸に、大学と地域社会との関わり方の進むべき方向性として、地域における「課題解決支援プラットフォーム」をあげ、これからの大学のあり方を検討したい。

■ 講演要旨

国立大学にとって、地域社会が抱える様々な課題にどう向き合い、どのようなかたちで解決支援を行うかは、大学のあり方を左右する分岐点である。国立大学法人化、「地(知)の拠点整備事業(COC)」および「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)」、第3期中期目標期間における重点支援の枠組み(いわゆる国立大学の3類型)等にみられるように、近年その傾向はさらに強まっている。

1997年、静岡大学における大学開放・地域連携の拠点として生涯学習教育研究センター(以下、センター)が開設され、以来、地域連携協働センター[2008年]、イノベーション社会連携推進機構[2012年]、地域創造教育センター[2017年]への統合・改組を経ながら、大学開放・地域連携事業を担当してきた。この間センターは、公開講座や市民開放授業等を中心とした地域社会への大学開放・生涯学習支援から、地域連携を通した地域課題の解決支援へ、さらに地域との連携・協働の中での人材育成へと、取り組みの重点を移してきている。

こうした変化は、国立大学に向けられた地域連携-地域貢献活動への社会的ニーズに対応したもので、矢継ぎ早の組織改編に翻弄されてきたことは否めない。しかし同時に、学内外からのこうした要請は、大学の教育・研究資源を地域社会に開放し、地域と大学との連携・協働を目指す「大学開放・地域連携の拠点」という本来的な使命を再確認し、深化させる契機にもなった。

報告者は設立時から現在までこのセンターに所属し、大学開放・地域連携・地域の課題解決支援に関する試行錯誤を重ねてきた。特に、学生が所属する教育プログラム「地域創造学環」と統合された地域創造教育センターとなってからは、地域社会からの課題提案を受け、フィールドワーク等のかたちで、学生・教職員・地域住民の相互学習およびそれを通じた地域人材育成を行う取り組みを進めてきた。報告では、関わってきたこうした取り組みの背景・成果・課題を軸に、大学と地域社会との関わり方を考え、進むべき方向性として、地域における「課題解決支援プラットフォーム」をあげながら、これからの大学のあり方を検討した。

申し込み方法
 本セミナーへのご参加を希望される方はセミナー参加申込フォームから必要事項をご入力下さい。その際にご入力頂いたメールアドレスへの返信をもちまして、申込完了となります。
お問合せ先
info@cshe.nagoya-u.ac.jp
Tel:052-789-3534
(セミナー専用)
本セミナーに関する質問事項等があれば、上記のお問い合わせ先まで連絡をお願いいたします。
諸連絡
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