名古屋大学 高等教育研究センター

第186回招聘セミナー
第5回教育の質保証に関する研修セミナー
直接評価による教育の質保証
-山形大学の事例-
安田 淳一郎 氏 山形大学学士課程基盤教育機構 准教授 2020年7月31日(金)15:00-17:00

■ 開催案内

第186回招聘セミナー
第5回教育の質保証に関する研修セミナー

※ 定員に達したため、申込を締め切りました
講演題目
直接評価による教育の質保証 -山形大学の事例-
講演者
安田 淳一郎 氏
(山形大学学士課程基盤教育機構 准教授)
日時
2020年7月31日(金)15:00-17:00

講演概要

山形大学では学習達成度の直接評価を目的として、独自に開発した「基盤力テスト」を全学的に実施している。 2017 年から本運用を開始した試験の結果分析から、山形大学の一年次教育の成果と課題が明らかになり、教育改善に取り組んできた。直接評価によりどのような課題発見が可能となったのか、どのような教育改善が可能となったのか等の話題を中心に、直接評価に基づく教育の質保証の一事例について報告する。


本セミナーは ZOOM によるオンラインで開催します。オンライン参加が可能であることをご確認の上でお申し込みください。

オンライン参加の要件等
・カメラ・マイクが利用可能で、高速なインターネットに接続されたPC等が用意できること。
・発言等ができる静穏な環境で参加できること。

■ 講演要旨

大学教育における学修成果の可視化、そしてそれに基づく教育改善が求められている。山形大では学修達成度の直接評価を目的として、1~3年次の新年度オリエンテーション等で「基盤力テスト」を全学的に実施し、教育効果の検証を試みている。

基盤力テストの出題科目は数学、物理、化学、生物、数的文章理解(データの分析)、語彙力の6科目である。テストの設問は、山形大で初年次教育を担当する教員5名が開発している。初期開発では、院試の過去問や概念指標等を参考にし、科目ごとに多肢選択式の設問30~45問を作問した。開発した設問については、試行調査に基づく妥当性評価を行い、妥当でないと判断された設問はテストから除外した。

基盤力テストでは、出題方式として、コンピュータ適応型テストを採用している。この方式では、学生の解答に応じて出題する設問を最適化することにより、テストの解答時間を大幅に減らすことができる。テストの解答に際し、学生は各自のスマートフォンを用い、山形大で開発したアプリYU Portalを通じて解答する。出題数は各科目5問ずつで、1問あたりの制限時間は3分である。各科目の解答終了時に、テスト結果として、当該科目の能力レベル、および、能力レベルに応じて学修への動機づけを意図したメッセージが、学生に即座にフィードバックされる。

基盤力テストによって、山形大の初年次教育の成果と課題が見出され、教育改善に活用されている。たとえば、2017年度入学生の1年間の変容を分析した結果、ある学部・学科Aにおいては、化学の平均能力値が有意に向上したことから、学部・学科Aの1年次の化学教育が適切に行われていることが示唆された。一方、学部・学科Bにおいては、化学の平均能力値が期待通りに向上しておらず、その原因として、入学時の化学の平均能力値が非常に低いことが考察された。そこで学部・学科Bでは、2019年度に学部・学科Bの1年生を対象として、化学について初歩的な内容からより丁寧に解説する授業を新たに開講した。この改善を評価するため、2019年度入学生の1年間の変容を分析した結果、学部・学科Bにおいて化学の平均能力値が有意に向上しており、カリキュラム改善の成果を基盤力テストによって捉えることができた。

申し込み方法
 本セミナーへのご参加を希望される方はセミナー参加申込フォームから必要事項をご入力下さい。その際にご入力頂いたメールアドレスへの返信をもちまして、申込完了となります。
定員
90名(申込締切 7月22日)※ 定員に達したため、申込を締め切りました。
参加方法
後日参加申込された方にお知らせします。
お問合せ先
info@cshe.nagoya-u.ac.jp
Tel:052-789-3534
(セミナー専用)
本セミナーに関する質問事項等があれば、上記のお問い合わせ先まで連絡をお願いいたします。
諸連絡
※いただいた個人情報は、本企画運営の目的にのみ使用いたします。
案内用ポスターPDFPDF

PDFファイルをご覧になるにはAdobeReaderが必要です。 AdobeReaderは、Adobe社AdobeReaderダウンロードサイトからダウンロードできます。
Get AdobeReader