名古屋大学 高等教育研究センター

第18回招聘セミナー1 米国の教育支援ソフト(WebCTなど)利用の現状 細川 敏幸 氏 北海道大学高等教育機能開発総合センター助教授 2001年 2月28日(木) 16:00- 名古屋大学東山キャンパス センター会議室

■ 講演要旨

 WebCTは61カ国1578大学で580万人が利用している世界最大のe-learningシステムである。ここ数年のIT(情報通信技術)の進歩は、これまでの教育におけるコンピュータ 利用の概念を大きく変えるものである。例えば、通信の際に必要となるコストは、 従来利用時間に比例していたのに対し、現在はどれだけ利用しても一定となって いる。終身雇用制度が崩れるにつれ、徐々に新卒者の企業内教育に対する意識が変化し、大学に対して企業は「即戦力」を求めるようになってきている。こうした社会のニーズに対応しつつ、ITを用いた教育環境を提供することによって、低 コストで高い教育効果を与えているのがWebCTの大きな特徴である。