名古屋大学 高等教育研究センター

第21回招聘セミナー UNIVERSITAS21−国際的大学連合 イギリス連邦が世界の大学界を制するのか? 瀬田 智恵子 氏 メディア教育開発センター助教授 2001年 3月23日(金) 13:00-16:00 名古屋大学東山キャンパス センター会議室

■ 講演要旨

 UNIVERSITAS21は研究大学の国際規模の連合体であり、現在10ヶ国18大学が加盟している。加盟している大学は、カナダ、アメリカ、イギリス、スウェーデン、ドイツ、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、中国の有力な研究大学であり、事務局はバーミンガム大学にある。運営費は年90億米ドルに上り、一機関の会費は年間25,000米ドルである。 UNIVERSITAS21の活動には、スタッフ・学生の交流、共同研究、ジョイントベンチャーなどがある。具体的には、マルチメディア教材を共同開発・共有化することにより、ノウハウとマーケットを共有し、制作コストを軽減するメリットが生まれている。またそれぞれの大学で学生が取得する資格の相互認定も行っている。ジョイントベンチャーでは、ITやビジネスの修士課程プログラムをインターネットで提供する試みが進められている。加盟大学間の個別プロジェクトもいくつか進行中である。 知のグローバリゼーションが進む中で、日本の大学の国際競争力と戦略が問われている。