本号の構成

1. 授業から学ぶ

2. 本から学ぶ
3. 人から学ぶ


・人と出会うことの意味を
 知ろう

・教員との距離を縮めよう
・仲間とともに学ぶ大切さを
 知ろう
・チェックリスト

4. 学習習慣をつける
コラム
ティップスのリスト



 

3.2 教員との距離を縮めよう

 あなたは大学時代にどれだけの教員から刺激を得ることができるでしょう か。あなたの知的関心を拡げてくれるような教員を見つけて、その魅力を探 すことは、学問の楽しさを知る上でとても貴重な方法です。


ティップス35:教員に関する情報を集めてみよう


 自分が興味を抱いた教員について知るには、その教員に関する情報を集め てみましょう。まずは、教員が書いた本や論文を読んでみるとよいでしょう。 中央図書館の3 階には名大教員が出版した新刊本が展示されているコーナー があります。また、図書館の検索システムを使って、興味を持った教員の論 文を入手することができます。新聞には時折、名大の教員の解説記事やイン タビュー記事が掲載されています。また、インターネット上には教員に関す るさまざまな情報が掲載されています(必ずしも正しい情報ばかりとは限り ませんが)。名古屋大学の教員がどのような研究をしているのかを知ることは、 あなたにさまざまな知的刺激を与えてくれるでしょう。

 また、教員との関係を築く上で、基礎セミナーはとてもよい機会です。基 礎セミナーは新入生が名大にうまく適応するためのオリエンテーションとし ての機能ももっています。大学での学習でわからないこと、疑問に思うこと があれば、基礎セミナーの教員やTAに相談してみるとよいでしょう。


ティップス36:質問を恐れるな

 大勢の学生が受講している講義の中で一人手を挙げて質問するのは、なか なか勇気が要るかもしれません。教員から「何か質問がありませんか」と言 われたとき、本当はいろいろ聞きたいことがあるのに、シーンとした空気の 中でお互い無言で牽制してしまい、手を挙げられなかったことが誰でも一度 や二度はあるでしょう。

 でも本当はあなたが手を挙げて質問することで、同じ疑問を持っている何人かの受講生が救われるのです。あなたの勇気ある行動は周囲から感謝されることでしょう。質問は人前で話すトレーニングだと思って、積極的にチャレンジしてみて下さい。最初は下手でもいいのです。授業で学んだ内容について疑問点を探したり、教員に対して質問を用意しておくことは、自発的な学習を進めるきっかけになります。


ティップス37:教員の研究室を訪問してみよう

 教員の都合の良い時間帯を聞いて、あらためて研究室を訪問するのもよい でしょう。非常勤の教員の場合は、授業の前後に直接コンタクトをとる方が よいでしょう。教員の研究室を訪問する際は、授業の時などで必ず事前に約 束を取り付けてください。

 教員の研究室を訪問するときは、@事前に十分な学習をしておく、A面談 の目的をはっきりさせる、B学習活動以外の私的事項の相談については別の 機関(学生相談総合センターなど)を利用する、C成績評定などについての 陳情・ゴリ押しをしない(正当な異議申し立ては別として)、などに留意して ください。


ティップス38:TAと顔なじみになろう

 TA(ティーチング・アシスタント)が配置されている授業では、彼らを大いに有効活用しましょう。TAはたいていの場合、授業担当教員の専門に近い研究室に所属する大学院生です。教員に対しては質問しづらい初歩的なことでも、大学院生になら安心して聞くことができるでしょう。また、大学院進学や研究職を考えている人にとって、TAと話す機会を持つことは将来への動機づけの上で、とても貴重な経験になるでしょう。研究室を紹介してくれるかもしれません。TAと顔なじみになったら、その授業はあなたにとって、とても身近な存在になるはずです。




【先輩からのアドバイス】


・初めはやる気があっても、難しすぎる専門の授業内容にやる気を失うこともある。私の場合は、講義の抽象的な内容と実際の利用方法が結びつかなかった。そこで、教員に相談したところ、実際にいろいろ利用方法を教えてもらい、その後の講義の理解度が飛躍的に高まった。(医)

・大学には教授や学生などたくさんな人がいて、そこから学び取れるものは自分一人で書物から学ぶよりもはるかに多いはずだ。さらに、人から学び取った知識は本から得られた知識よりも実感として残りやすい。だから、その知識は単なる知識にとどまらず、それを活用していく要素を備えている。
(経済)


【教員からのアドバイス】


・将来について大人の視点からアドバイスしてくれる人(恩師、先輩など)を見つける。

・基礎セミナーなどの機会に、教員がどんな研究をしているのかを聞いてみる。

・同じ興味を持つ友人と一緒に、教員の研究室へ質問に行く。けっこう喜ばれる。ただし、メールなどでちゃんとアポ(予約)をとっていくべし。

・研究室に所属するのは4年生からですが、もっと早くから研究室に出入りして、特に先輩と友達になると勉強や生活、将来のことなどあらゆる点で参考になると思います。

・結局は、どんな「恩師」に出会うかに尽きると思う。「恩師」だとわかるのは数十年後ということもあるので(その可能性の方が大)、最初はいろんな授業(専門とは無関係で単位を必要としない科目)に出て、いろいろなものがあることを知るのが重要。

・個々の教員がどんなことに興味を持ち、研究をどう進めているのか、今後どのような目標や夢をもって、現在研究などを行っているのか直接話を聞いてみるとともに、疑問に思ってことを忌憚なく聞いてみる。

・学会には学生会員の制度があり、学生対象の見学旅行など楽しいイベントが企画されています。それに参加してみたらどうでしょうか。