コラム:まずは、いっしょに歩こう

 授業改善は、教育学の専門的な内容を知らなければできないと思っていませんか?  授業改善というけれど、一体何をすればいいのか?忙しいのにそのような時間が取れるのか?と思っていませんか?

 その時は、まず「学生と一緒に歩く」ことから始めましょう。研究室から教室へ行く間で、教室から教室へ行く間で、教室から研究室へ戻る間で、3階から1階へ降りるほんの短い間でもかまいません。受講生と一緒に歩き、彼らの部活の話に耳を傾けたり、「今日の授業むずかしかった?」と話しかけてみましょう。

 そんなことが授業改善か?と思われるかもしれませんが、これも教授法の研究で示されている「教員と学生のコミュニケーションを促進することは学習効果を高める」という理論にもとづいています。忙しいけれど少しでも授業改善に取り組んでみたいという場合、学生と一緒に歩くようなことから始めてはいかがでしょう。

 ところで、アメリカではこうしたすぐにできる実践的な授業改善のアイディアをまとめた情報が、いくつか提供されています。興味のある方は、下記のサイトを訪れてみてはいかがでしょうか。授業形態別にさまざまなノウハウが紹介されています。

Seven Principles for Good Practice in Undergraduate Education Implementation Ideas