Teaching Tips at Nagoya


授業日誌
開講が気になりはじめた
授業が始まった
試行錯誤の毎日
ゴールが見えてきた
5 months to the first class

11月4日 まだ悩んでる、の巻


 初めて論理学に接しておそらくはそれが最後という学生に何を伝えるべきだろう。これは二つ考えられる。きちんと論理的にものごとが考えられるようになる、ということと、論理学という学問分野がなにをやっているか、それのどこがおもしろいのかということだな。このどちらに重点を置くかということでずい分と違った授業になっちゃうだろう。だけど、論理的にモノを考え、書くためのトレーニングということになると、200人いっぺんには到底無理だ。どうしても演習形式にしないと現実的じゃない。それに、そうしたトレーニングは基礎セミナーの主旨に近いわけだ。うちの大学のカリキュラムでは論理学は基礎専門科目のカテゴリーに属していて、経済学とか文化人類学、心理学などと並んでる。ということは、それぞれの学問分野の基本的なところをきっちり押さえることが望まれているわけだ。こっちが授業の主旨になるだろうな。よし。論理学が何をやっていてそのどこが面白いかということをメインにすることはいいだろう。
ところで、論理学の面白さって何だ?