コラム:「ハラスメント」とは迷惑行為のこと
ハラスメント(harassment)とは嫌がらせや迷惑行為のことです。加害者の意図や意識に関係なく、被害者が苦痛を感じていればハラスメントと認定されます。つまり、気づいていないうちに、あなたもハラスメントをしてしまう可能性があるということです。ハラスメントにはいろいろな種類があります。代表的なものを紹介しましょう。
自分が加害者にならないようにするためには、第一に、当たり前のことですが、相手の立場になって考えることです。大学のように多様性の大きなコミュニティでは、自分にとっては何でもないことでも、相手にとっては深刻になるケースが多々あります。第二は、何がハラスメントに相当するのか、という基準を知っておくことです。ひょっとすると、その基準とあなた自身の認識の間にズレがあるかもしれません。そのズレに気づくことが大事です。 名古屋大学ではセクシュアル・ハラスメント相談所を設置し、随時相談に応じています。また、2002年に「セクシュアル・ハラスメント防止対策ガイドライン」を策定しています。このガイドラインによれば、セクシュアル・ハラスメントは次のように定義されています。 「セクシュアル・ハラスメントとは、人権侵害行為であって、次に掲げる行為をいう。
この定義によると、セクシュアル・ハラスメントとは、行為した者が意図したかどうかは問題ではありません。また、必ずしも男性から女性への行為だけでなく、その逆もありえますし、同性間でも発生することがあります。それから、大学のセクハラというと教師−学生間をイメージしがちですが、学生同士のケースも少なくありません。知らない間に、誰もが加害者になってしまう可能性があるということを忘れないようにしましょう。 |