名古屋大学 高等教育研究センター

名古屋大学スーパーグローバル大学創成支援事業FDセミナー 英語を取り入れた授業の準備とコツ 奥田 宏志 氏 芝浦工業大学システム理工学部 准教授 2020年2月20日(木)16:00-18:00 名古屋大学 東山キャンパス 文系総合館5階 アクティブラーニングスタジオ

■ 開催案内

名古屋大学スーパーグローバル大学創成支援事業FDセミナー

講演題目
英語を取り入れた授業の準備とコツ
講演者
奥田 宏志 氏
(芝浦工業大学システム理工学部 准教授)
日時
2020年2月20日(木)16:00-18:00
場所
名古屋大学 東山キャンパス 文系総合館5階 アクティブラーニングスタジオ
対象
英語での授業に関心を持つ大学教職員

講演概要

留学未経験者にとって、英語での授業担当は不安を感じる仕事の1つです。このセミナーでは、英語での授業に関心を持つ教員を対象に、はじめての英語での授業にどう備えたらよいかを議論します。特に、留学生と日本人学生が混在するクラスで、学生の深い理解を促しながら、英語を用いて学習を支援する授業方法について議論します。ハンドアウトや板書の英語化など、部分的な英語による授業を取り入れることを検討している教員にとって有益なセミナーです。

■ 講演要旨

英語による授業の担当は、留学経験のない教員にとって不安を感じる授業であろう。しかし、過度に不安を感じる必要もない。授業の目的は、学生が英語を用いて学習し、到達目標を達成することであり、教員が上手な英語を用いることではないためである。これから英語で授業をする教員には、『大学教員のための教室英語表現300』にある、5つの指針の参照を勧めたい。すなわち、(1)完璧な英語を目指さない、(2)コースの全体像をしっかり設計する、(3)コミュニケーションの手段を増やす、(4)授業への学生の参加を促す、(5)学生の多様な英語力に配慮するの5点である。

中でも1点目の完璧な英語を目指さないことは重要である。予習や復習には、英語で書かれたテキストの演習問題を引用したり、YouTube等に公開されている講義動画の視聴を活用する。授業中に話す英語も、日本語の授業で話す内容を英訳するのではなく、簡潔な表現をつなぎながら話せばよい。

これと関連して、2点目の授業全体の設計も重要である。英語での口頭指示を簡潔にするには、いわゆるビジュアルエイドが有用である。たとえば、「試験管を30度くらい傾け、側面にそわせて静かに溶液を注いでください」をとっさに英語で言えないとしても、画像や映像を使って示せば、簡潔な表現だけで通じる。そのためには、事前に授業中に学生にどのような学習活動を行わせるのか、どのような教材が重要かを事前に把握しておく必要がある。コース全体の設計と、必要な教材や教具の準備を行えば、簡潔な英語だけで授業をすることは難しくない。

他にも、欧州・南アメリカ出身の学生と、日本・中国・台湾等東アジアの学生では、英語で書かれたものを理解する能力、英語で書く能力、英語でコミュニケーションする能力に対する自信が大きく異なる。授業への参加を促す上で、これらの学生を混ぜるのか分けるのかを決めた上で、それぞれの場合に双方が十分なコミュニケーションができるよう、話の進め方の指示等を用意しておくとよい。

申し込み方法
 本セミナーへのご参加を希望される方はセミナー参加申込フォームから必要事項をご入力下さい。その際にご入力頂いたメールアドレスへの返信をもちまして、申込完了となります。
お問合せ先
info@cshe.nagoya-u.ac.jp
Tel:052-789-3534
(セミナー専用)
本セミナーに関する質問事項等があれば、上記のお問い合わせ先まで連絡をお願いいたします。
諸連絡
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