名古屋大学 高等教育研究センター

名古屋大学高等教育研究センター 第104回客員教授セミナー
共催:東海国立大学機構アカデミック・セントラル
ハイフレックス型授業の可能性
-授業設計・教育学習方法の革新と包摂
杉森 公一 氏 北陸大学高等教育推進センター センター長/教授 2021年8月26日(木) 14:00-16:00

■ 開催案内

名古屋大学高等教育研究センター 第104回客員教授セミナー
共催:東海国立大学機構アカデミック・セントラル

講演題目
ハイフレックス型授業の可能性
-授業設計・教育学習方法の革新と包摂
講演者
杉森 公一 氏
(北陸大学高等教育推進センター センター長/教授)
日時
2021年8月26日(木) 14:00-16:00

講演概要

オンライン授業への転換に迫られた1年を経て、オンライン・対面それぞれの利点を活かしたハイブリッド授業の試行錯誤がなされてきた。さらには対面授業再開の模索のなか、より柔軟に(フレキシブルに)学習形態を選ぶことのできる「ハイフレックス」も紹介された。しかし、その実現には「TA やオンライン授業アシスタント、意図的にデザインされた教室環境、そして学生と教員両方から多大な忍耐が必要」であり、その授業設計・学習設計・教室環境設計に必要な工夫は見過ごされたままである。本セミナーでは、ハイフレックス概念を整理し、様々なクラスサイズでの実践事例を加えて、これからの大学教育の再設計を試みたい。


本セミナーは ZOOM によるオンラインで開催します。オンライン参加が可能であることをご確認の上でお申し込みください。


オンライン参加の要件等
・カメラ・マイクが利用可能で、高速なインターネットに接続されたPC等が用意できること。
・発言等ができる静穏な環境で参加できること。

■ 講演要旨

ハイフレックス型授業は、オンラインと対面を混在(ハイブリッド)させ、柔軟(フレキシブル)に選択できるという授業形態で、2020年4月に「秋学期以降の15のシナリオ(キム&マロニー、Inside Higher Ed誌)」で紹介された1シナリオであった。慎重に考え、意図的に設計しなければ、オンラインの学生は明らかに不利に置かれてしまう可能性があり、洗練されたカメラ・マイク・モニターを備えた教室、教員尾のトレーニングを支援する学習デザイナーや教室技術専門家教員と協力して授業設計と運営を行うチーム、学生アシスタント(大学院生TA・学部生SA)との協働が成功の鍵とされる。

非対面型を包摂した学習環境を構築するには、学習者を中心とした活動への関与(学生エンゲージメント)、オンラインツールを有効に組み合わせた授業設計、多様な学習形態を学生が選択できるユニバーサル・アクセスの視点が重要である。講演者は、昨年度に試行した大学院生を対象にした少人数講義・医学教育における大規模なハイフレックス実技試験の経験をもとに、共同研究者とともに小〜大規模の様々なクラスサイズでの授業を設計し、その共通アンケートをもとにした予備的な効果検証を報告した。また、ハイフレックスのために十分に設計された教室事例(名古屋大学経済学研究科・北陸大学薬学部)、選ばれた機器をカートに集約した高校教育(熊本北高校)での工夫も紹介し、新しい時代の教育学習方法がもたらす革新の可能性と、教室に集まることが難しい学生とともにつくる、静かで確かな熱気をもった教室の創造を考える機会とした。


本講演ののち、再び新しい秋学期を迎える2021年の9月には、対面とオンラインを同時中継でつなぐ形での「ハイブリッド」授業が、小中高・大学の学校種を問わず広く実施されるようになってきた。機材を含めた十分な準備と、それを支える専門家チームの不在のままでは、非対面型の学習環境の構築と学習支援を実現することは困難であることを、改めて確認したい。まだまだ予断を許さない状況にあって、各現場に点在する実践を共有しながら、新しい教育のかたちを模索し支え合う支援のネットワークを提供することも、大学の新しい役割ではないだろうか。

申し込み方法
下記セミナー参加申込フォームから必要事項をご入力下さい。その際にご入力頂いたメールアドレスへの返信をもちまして、申込完了となります。
https://www.cshe.nagoya-u.ac.jp/seminar/form/
定員
100名(申込締切 8月23日)
参加方法
後日参加申込された方にお知らせします。
お問合せ先
info@cshe.nagoya-u.ac.jp
Tel:052-789-3534
(セミナー専用)
本セミナーに関する質問事項等があれば、上記のお問い合わせ先まで連絡をお願いいたします。
諸連絡
※いただいた個人情報は、本企画運営の目的にのみ使用いたします。
案内用ポスターPDFPDF

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