名古屋大学 高等教育研究センター

名古屋大学高等教育研究センター 第203回招聘セミナー
第1回 学生支援担当者講習会
共催:名古屋大学学生支援本部
協力:名古屋大学減災連携研究センター、名古屋大学災害対策室
大学が災害に遭った際の心のケア 黒山 竜太 氏 熊本大学大学院教育学研究科 准教授 2022年9月1日(木) 15:00-17:00

■ 開催案内

名古屋大学高等教育研究センター 第203回招聘セミナー
第1回 学生支援担当者講習会
共催:名古屋大学学生支援本部
協力:名古屋大学減災連携研究センター、名古屋大学災害対策室

講演題目
大学が災害に遭った際の心のケア
講演者
黒山 竜太 氏
(熊本大学大学院教育学研究科 准教授)
日時
2022年9月1日(木) 15:00-17:00

講演概要

昨今、本邦でも頻繁に自然災害が発生しており、その規模・被害は甚大になることもあります。演者は2016年に発災した熊本地震に被災しながらも、学生相談カウンセラーとして、また一教員として、学生の心の支援に携わりました。本講演では演者の体験を紹介するとともに、万が一災害が起こった後の大学人としての対応について、”自分事として、共に考える”機会として頂きたいと思います。


本セミナーは Zoom によるオンライン開催です。
・マイクが利用可能で、高速なインターネットに接続されたPC等が用意できること
・発言等ができる静穏な環境で参加できること
以上をご確認のうえ、お一人様1アカウントにてお申し込みください。

■ 講演要旨

本講演では、災害時の学生に対する心のケアについて、熊本地震で被災した折の経験をもとに、学生相談カウンセラーとして取り組まれた内容を時系列に沿って講演を行なった。

講演のはじめには、被災者が経験する物質的・精神的な被害について基本的事項の確認があった。災害が発生すると、目に見えるもの・見えないものに拘らずさまざまな「喪失」が起きる。同時に、心理的にもPTSR・PTSDなどへの対応が求められるという。そうした災害への支援の方法について、時期や重点対象者などの別に説明していただいた。また、災害への事前対応として、地理や組織の特性をよく理解し現状の「リスク」を把握するとともに、災害時にどのようなネットワークを活用できるか、何の連絡手段を用いることができるかなどの「リソース」を知っておくことの重要性について確認した。

当時黒山氏が勤務していたキャンパスも、震災によって甚大な被害を受けた。講演では、まずは震災発生から間も無い時期のメッセージの発信などの初期対応や、学生・教職員のメンタルヘルスに配慮する体制づくりについて伺った。また、地震発生からしばらくして授業が再開した後の、中長期的な学生の変化を意識した支援のあり方について説明があった。その上で、学年ごとに年度間比較した精神健康度調査の分析結果から、学生への長期的な疲弊の蓄積やコミュニティ喪失による影響、被災状況の違いによって精神的な負担が異なることについての指摘もあった。

講演のまとめの部分では、黒山氏は対応全体を振り返りつつ、対学生や教職員、また、当事者間での「つながり」の重要性について語った。震災を機に「共に乗り越える」関係が生まれていった状況を紹介しながら、災害によって失われるものの多さとともに、そこから生まれる力があることを強調した。その後の質疑応答の時間は、参加者から多くの質問が寄せられ、SNSの利用や種々の支援に対する現場での具体的な反応について、活発な意見交換がなされた。

申し込み方法
下記セミナー参加申込フォームから必要事項をご入力下さい。
https://forms.office.com/r/WfVdnXjjPA
※いただいた個人情報は、本企画運営の目的にのみ使用いたします。
定員
100名(申込締切 8月30日)
参加方法
参加申込された方に後日お知らせします。
お問合せ先
info@cshe.nagoya-u.ac.jp
Tel:052-789-3534
(セミナー専用)
本セミナーに関する質問事項等があれば、上記のお問い合わせ先まで連絡をお願いいたします。
案内用ポスターPDFPDF

PDFファイルをご覧になるにはAdobeReaderが必要です。 AdobeReaderは、Adobe社AdobeReaderダウンロードサイトからダウンロードできます。
Get AdobeReader