名古屋大学 高等教育研究センター

第4回招聘セミナー 「韓国の高等教育改革」 −高麗大学の教育・研究評価を中心に− 韓 龍震 氏 韓国・高麗大学校師範大学・副教授 1999年 3月23日(火) 13:30- 名古屋大学高等教育センター 会議室


■ 講演要旨

0 はじめに
・宮沢(りえと総理大臣)と安室奈美恵:好奇心(細かい所まで)
・大学生(人)と貴族の家柄:普遍化(一般化)
・数字は妥協してくれない:師匠精神(削りとミクロンの世界)

1 教育改革の時代
1.1 産業社会と情報社会(狩猟社会と農業社会)
・ 生産性の質と量
・ 一人前と一億人前
1.2 因果律と不確実性
・ 仮説検証と科学的論理
・ 不測の事態:IMF時代の高い失業率、統一問題等
       超科学的神秘主義(宗教)主義
1.3 一所(生)懸命と同時複合
・ chaeg-ggeo-ri (chaeg-ssisi)
・ 多文化(多言語)、実時間(real-time)通信、multi-tasking、hybrid(合体)
・ 身土不ニ、君子不器、複合所用、生態学的世界観

2 高麗大学の教育と研究
2.1 国際化と情報化
・ TOEIC点数を卒業要件に
・ 教養科目(必須):東洋の知恵→情報化科目
2.2 教育改革推進優秀大学:政府支援金の差額
・ 4つの分野:大学特性化分野(韓国学)、入試制度、学部制運営、…
・ 学部制:1+3 & 2+2 (1.5+2.5)
2.3 講義評価
・ 受講所感設問紙
・ 相対評価制
2.4 研究体制
・ 責任時間:6時間
・ 研究年:6年に1回(1年)から3年に1回(半年)に
・ 海外旅行:学期中には1週以内、放学中は1ヶ月以内
2.5 教授業績評価規定


付属:受講所感設問紙設問

A 講座に対する所感
1 専攻と教養習得に有用
2 内容と進度は講義計画書と一致
3 講義資料は学習に役に立つ
4 内容と構成は全体的に適正
5 最近の学問動向を含む
6 先生は熱心に講義を進行する
7 授業時間を効果的に活用
8 科目に対する十分な専門知識をもつ
9 先生の説明は理解しやすい
10 授業中の質問によく答える
11 自由な議論ができる
12 先生は学生たちの創造力や知的探究心を増す質問をする
13 先生は特別な理由なしには休講しなくて授業をする
14 試験の問題や課題の負担(回数)は適当
15 試験の問題や課題は講義内容を適切に反映
16 この授業によって関連分野に興味が深くなる
17 この授業を後輩に推薦する

B 学生自分自身に対する評価
1 学習意欲が高い
2 課題を充実に作成
3 講義の進度にあて予習した
4 欠席や遅刻なしの熱心に受講した
5 この科目のため多くの時間を割り当てる
6 この科目を通じて知的に成長したと思う
7 この科目でよい成績を期待する

C 自由記述
1 この科目で特別に良かった点があれば何でしょうか
2 教育内容と方法に改善点があれば具体的に書いてください
3 先生や大学当局に要求したいこと及びその他の希望があれば書いてください