名古屋大学 高等教育研究センター

第18回招聘セミナー2 次世代の大学運営とITの支援機能 事例紹介を含めて 松島 桂樹 氏 / 小酒井 正和 氏 岐阜経済大学教授 / 専修大学大学院博士後期課程院生 2001年 2月28日(木) 16:00- 名古屋大学東山キャンパス センター会議室

■ 講演要旨

 1) 岐阜経済大学でのIT活用の授業 岐阜経済大学では多様な授業形態に合わせて、ITを活用した授業支援システムを構築してきた。授業支援システムには「お知らせ」「授業概要」「情報交換の広場」「出席POS」などのメニューがあり、電子KJ法、オンライン課題提出、出席登録、理解度アンケートなどの機能をもっている。これらにより、学生の理解度を短時間に把握し、授業改善に活用することが可能となった。また、きめ細かな成績管理が可能となった。

 2) ソフトピア共同研究室での学生の活動 大垣市にある「ソフトピアジャパン」は、岐阜県がIT推進の拠点として設立した施設であり、大学や企業の研究室が入居している。岐阜経済大学松島教授のゼミでは、ソフトピアにあるサーバーコンピュータを利用し、学生が地元企業や商店街からのさまざまなビジネスニーズに応えている。

 3) 青山学院大学AMLプロジェクトでのサイバービジネス演習 青山学院大学総合研究所のAMLプロジェクトは、「サイバーキャンパス基盤システム」の構築、および「サイバービジネス協調型演習」によるビジネスリーダーの養成をめざしている。後者の演習では、IT技術を駆使し、仮想の新製品開発に取り組むプロセス重視型の経営教育が行われている。また、大学間ネットワークを活用して、授業支援機能、アプリケーション機能、ライブラリ機能の充実を図っている。