名古屋大学 高等教育研究センター

第38回招聘セミナー 金沢工業大学のTQM活動 経営品質への取り組み 村井 好博 氏 金沢工業大学 企画調整部長 2004年 3月12日(金) 午後2時 名古屋大学東山キャンパス 文系総合館7階 オープンホール

■ 講演要旨

 「教育付加価値日本一」と評される金沢工業大学では「学生は主要な顧客である」との発想に基づいて、教改革の延長線として経営品質向上活動(TQM活動)が実施されている。

 同大のTQM活動は「方向性・推進力」ならびに「システム」の2つのフェーズからなり、この活動の動きをより明確にするために、米国のマルコムボルドリッジ(MB賞)と同様なコンセプトで創設された表彰制度の日本版である日本経営品質賞(JQA)を活用し、アセスメント活動を行っている。

 このようなアセスメント活動を実施するなかで顧客(学生)に対するサービス(教育・研究)のクオリティを向上させ、その成果をわかりやすくステークホルダーへ公開、提供することにより、社会からの信頼を得ることが、金沢工業大学におけるTQM活動の最終的な目的といえる。