名古屋大学 高等教育研究センター

第11回客員教授セミナー 世界の一年次教育の動向 第14回国際一年次教育学会に出席して 山田 礼子 氏 同志社大学助教授/センター客員教授 2001年10月 5日(金) 15:00- 名古屋大学東山キャンパス センター会議室

■ 講演要旨

 第14回世界一年次教育学会は、世界各国の大学から参加者があり、学生の獲得と維持(retention)や教育の質向上に関しての発表があった。アメリカにおける一年次セミナーの調査によると、全米の約8割の大学が一年次セミナーを実施している。オリエンテーション拡大型のセミナーの形態が多く(62.1%)、大学生活への移行(transition)に重点が置かれている。一年次セミナーの成功のためには、カリキュラム、事務職員や上級生などの関与、研修、評価、報酬等の大学の制度的・財政的条件を整える必要があることが示され、日本の大学が一年次セミナーを導入する際のインプリケーションが指摘された。