講演要旨
第14回世界一年次教育学会は、世界各国の大学から参加者があり、学生の獲得と
維持(retention)や教育の質向上に関しての発表があった。アメリカにおける
一年次セミナーの調査によると、全米の約8割の大学が一年次セミナーを実施し
ている。オリエンテーション拡大型のセミナーの形態が多く(62.1%)、大学生活への移
行(transition)に重点が置かれている。一年次セミナーの成功のためには、カ
リキュラム、事務職員や上級生などの関与、研修、評価、報酬等の大学の制度的
・財政的条件を整える必要があることが示され、日本の大学が一年次セミナーを
導入する際のインプリケーションが指摘された。