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3.人から学ぶ 3.2 教員との距離を縮めよう
あなたは大学時代にどれだけの教員から刺激を得ることができるでしょうか。あなたの知的関心を拡げてくれるような教員を見つけて、その魅力を探すことは、学問の楽しさを知る上でとても貴重な方法です。 ![]()
自分が興味を抱いた教員について知るには、その教員に関する情報を集めてみましょう。まずは、教員が書いた本や論文を読んでみるとよいでしょう。中央図書館の3階には名大教員が出版した新刊本が展示されているコーナーがあります。また、図書館の検索システムを使って、興味を持った教員の論文を入手することができます。新聞には時折、名大の教員の解説記事やインタビュー記事が掲載されています。また、インターネット上には教員に関するさまざまな情報が掲載されています(必ずしも正しい情報ばかりとは限りませんが)。名古屋大学の教員がどのような研究をしているのかを知ることは、あなたにさまざまな知的刺激を与えてくれるでしょう。
また、教員との関係を築く上で、基礎セミナーはとてもよい機会です。基礎セミナーは新入生が名大にうまく適応するためのオリエンテーションとしての機能ももっています。大学での学習でわからないこと、疑問に思うことがあれば、基礎セミナーの教員やTAに相談してみるとよいでしょう。
大勢の学生が受講している講義の中で一人手を挙げて質問するのは、なかなか勇気が要るかもしれません。教員から「何か質問がありませんか」と言われたとき、本当はいろいろ聞きたいことがあるのに、シーンとした空気の中でお互い無言で牽制してしまい、手を挙げられなかったことが誰でも一度や二度はあるでしょう。でも本当はあなたが手を挙げて質問することで、同じ疑問を持っている何人かの受講生が救われるのです。あなたの勇気ある行動は周囲から感謝されることでしょう。質問は人前で話すトレーニングだと思って、積極的にチャレンジしてみて下さい。最初は下手でもいいのです。授業で学んだ内容について疑問点を探したり、教員に対して質問を用意しておくことは、自発的な学習を進めるきっかけになります。
教員の都合の良い時間帯を聞いて、あらためて研究室を訪問するのもよいでしょう。非常勤の教員の場合は、授業の前後に直接コンタクトをとる方がよいでしょう。教員の研究室を訪問する際は、授業の時などで必ず事前に約束を取り付けてください。教員の研究室を訪問するときは、(1)事前に十分な学習をしておく、(2)面談の目的をはっきりさせる、(3)学習活動以外の私的事項の相談については別の機関(学生相談総合センターなど)を利用する、(4)成績評定などについての陳情・ゴリ押しをしない(正当な異議申し立ては別として)、などに留意してください。
TA(ティーチング・アシスタント)が配置されている授業では、彼らを大いに有効活用しましょう。TAはたいていの場合、授業担当教員の専門に近い研究室に所属する大学院生です。教員に対しては質問しづらい初歩的なことでも、大学院生になら安心して聞くことができるでしょう。また、大学院進学や研究職を考えている人にとって、TAと話す機会を持つことは将来への動機づけの上で、とても貴重な経験になるでしょう。研究室を紹介してくれるかもしれません。TAと顔なじみになったら、その授業はあなたにとって、とても身近な存在になるはずです。
【先輩からのアドバイス】 |
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